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2007-10-20 Sat 19:45
『大奥』の第3巻が待ち遠しい。 タイトル見たときはテレビドラマ「大奥」の原作かと思ったが、そうではないよね、きっと。 いや、マンガや小説の原作からタイトルと主要なエピソードだけ拝借して、映画化/ドラマ化っていうのは結構あるしな。 おかげで原作のプロットが台無しになってしまう、な〜んてことはザラにあるが... まあ、それは別の機会に書くとして。(忘れなかったらね) よしながふみの『愛すべき娘たち』は、わたし的に嫌いなジャンルではなかったけれど、あまりに直球すぎてちょっと引いちゃったんだよね。 それ以来、彼女の作品を好んで読む気になれなかったのだが... しかーし、『大奥』、はまりました! 江戸幕府の将軍が女性だったという設定に、読み始めは単に男女の役割を入れ替えただけかと思いきや、見事に裏切ってくれてます。 第1巻では、将軍吉宗(もちろん女だよ)の女気が光る。 吉宗の片腕役を担う久通(「ひさみち」またの名を「おみつ」)の肝の据わり方もよい。 第2巻では、「高貴な出自を持つ美丈夫な男」が春日の局の策略に絡めとられる様がお見事。 なぜ将軍が女で、大奥が男衆ばかりになったのか、作り話しではありながらもすんなり納得させられる。 主人公は大奥に奉公にあがった男たちだが、権力に絡めとられる弱者の内面や、権力側に立つ女の葛藤を描くという、単なる皮肉だけに終わらせていない点が、読み物としてもワクワクさせる。 三代将軍家光の時代、流行病(奇病)で男がどんどん死んでしまい、女が「家」の主人になり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれ...という設定なのだからして、そこんとこは武家も商家も農家も一緒。 時代は下り、のちの八代将軍吉宗は自問する。 <家督を継ぐとき、男名でご公儀に届け出ることになっている>のはどうしてなのか? 「「久通」ならしっくりくる、「おみつ」ではしっくりこない、案外そういうことかもしれぬ。しっくりこないという我らの感じ方そのものに事の本質があるやもしれん。」 こういう方法で、現代にも通じる「なんで?」をチラホラさせているとこ、いいよね〜。 生活様式は現状に合わせてその都度変わっていくが、儀礼的な部分だけが遺物のように現存し、社会的にはそれが案外まかり通ってしまうという例はいくらでもある。 ま、そんな御託よりも、キレイな男がいっぱい出てくるから、それだけでジュルルっ...って感じなのよ〜。 |
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